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狂気を演ずるのは難しいことではない。
しかし真の狂人になるには自意識やアイデンティティーが邪魔をする。
「狂人になれたらどんなにいいことか」
と語ったのは俺が永遠の女性と憧憬する高野悦子だ。
狂人になれば周囲に迷惑をかけるが狂った当人は自意識に悩まされることはない。

常に悩んでないと落ち着かない人も結構いる。
何も悩まない日常が逆に不安でなんか良からぬことが起きるんじゃないかと思ったり。

俺も昔はそうだった。
でも齢を重ね様々な経験を積み自分なりに楽に生きるコツを体得できた。

もちろん日々、仕事や人間関係のトラブルは当然ある。
私生活もしかり。
でも大小のトラブルと向き合ったり、たまには逃げたりといろいろやってくうちに突然パッと悟りじゃないけど見えてくることがある。

なかなか言語化しずらいがいろいろ足掻いてるうちに鉱山の金脈を掘り当てる感覚みたいなもんだろうか。
アウトローに憧れてマネしてもアウトローになれるわけではない。

横山やすしが酒グセが悪くケンカ早いのに憧れた芸人が同じようにマネしても(実際は大の神経質でタバコの煙が大嫌いだったとか)天才やすしにはなれない。

尾崎豊矢沢永吉イチロー、中田ヒデ・・・・こいつらになれなかったヤツらは掃いて捨てるほどいる。

でもそれに気づくのは齢を重ねてからなんだ。
俺も同じ過ちを若かりしころ犯したことがある。

ビッグマネーをつかむのをモチベに頑張る若者を否定する気はない。
ささやかな幸せに満足する人もOKだ。

要は自分と価値観が違うから即座に否定するのではなく、「ああこんな考えもあるんだ。」くらい寛容なほうが視野が広がり人生を楽しめる。

もちろん倫理的、人道的に許されないこともあるけどさ。

いろいろあったけど過去のブログを読み返すと西高島平で3年引きこもってた俺に今の俺はシンパシーを感じずにはいられない。

あの泥沼から抜け出せたけど時間がたてば思い出になる。

時は偉大だ。

「過去は変わる。」

斎藤一人さんの言うとおりだ。