温故知新

誰でもあると思うけど
街角やデパート、喫茶店、ファミレス、カーラジオ、様々な場所でふと耳に入った曲に心奪われた経験はあるはずだ。
一目惚れ(一聴惚れ?)のときもあれば数回、異なる場所で耳に触れるうちに気になってくる場合もあるだろう。
それが馴染みのアーティストでなく曲名もわからないときの飢餓感は凄まじい。

UAの「情熱」は江東区木場(正確には東陽町1丁目・・木場駅のほうが近かった)とき近所のコンビニで一聴惚れした。

当時96年、上京2年目の俺は夜勤中心でいつも11時くらいに近所のコンビニで遅い晩飯を買って帰宅するのが常だった。
当時の俺はパソコンはおろか携帯、PHSすら持ってなかったので情報弱者だった。
今となればそれがある種のファンタジーやわかるまでのプロセスの面白さの一助だったかもしれない。
夜勤だったので出勤までよくJ-WAVEロバートハリスさんの昼の帯番組を聴いていた。
そこでたまたまUAのことを知った。

速攻でアルバム「11」を買ったが「情熱」のアレンジがコンビニで聴いたのと違う!
俺は発狂しそうになった。

1週間後くらいにたまたまラストの曲の1分後にシークレットトラックとして通常の「情熱」が収録されてることに気づいて歓喜した。

PCも携帯もなかったけど幸せな時代だったよ。
試行錯誤して手に入れる情報は達成感がある。
別に便利が悪いとは言わないけど。
PCも携帯も刃物と同じで使い方次第で強力なツールにもなれば凶器にもなる。

平成生まれの子はPC、携帯はガキ時代から親しんでるもんなあ。
でもテレホンカードが20数年前出て「これでもう10円玉に崩さなくていい!」
と狂喜乱舞した俺は自分が愛しくなるよww。