真夜中の賭博師
学生時代「夕にゃん」を観てた世代なので過去の話もリアルにわかる。
この手のムック本は登場する人誰もが特集者を称賛する記事ばかりとなる。
今回の秋元康本も終始、「秋元康はスゴイ!」のオンパレードだった。
実際スゴイ人だけどさ。
でも1人くらい批判的な評論も載せてもいいじゃん。
それこそ秋元イズムだと思うし。
俺が好きな近田春夫との対談は面白かった。
一見対極的なスタンスにいる2人だが、ともに若くして業界の一線で活躍し、いまだに現役という点では戦友という意識があるのだろう。
あと井上ヨシマサをはじめ裏方さんのインタビューが興味深くかつ面白かった。
秋元は自分自身やAKBをあまり知らない層からのバッシングやパブリックイメージをあえて否定しない。
逆にそれ込みで祭りを面白くしようという度量の大きさを感じる。
「顰蹙は金を出してでも買え!」
に通ずるとこがあると思う。
アイドルを露骨に格付けする総選挙などいい例だ。
周囲を驚かせ楽しまそうという純粋なサービス精神とバッシングまでネタにするしたたかな戦略は矛盾なく共存できる。
優秀なスタッフや各界の次世代をしっかり育成した秋元の手腕も評価できる。
秋元が育てたマンパワーが55歳の秋元をサポートすることによって単なる大御所でなく時代のトップランナーに未だに君臨している肝だと思う。
グラビアはダントツに指原莉乃が良かった。
コーディネートしたスタッフの才能が素晴らしい。
指原の普段のジャージ&ヘタレとのギャップの魅力に脱帽。
指原ってAKBでもベスト5に入る美脚だもんなあ。
またルックスへの期待値が低いぶん、たまにガツンとザ・アイドルみたいな表情を観ると虚を突かれ、うっかりファンになった人も多いかもw。
何回も書いてるけど指原はしゃべりの内容は面白くない。
しかしヘタレと言われつつも体を張ったり、平易な文章で的確なことを綴る(これが1番難しい。難解な語句や横文字を駆使して内容がカスなことを書く評論家が多すぎる)才能は素晴らしい。
遅ればせながら指原が書いた宝島のチームAの中田ちさと論を読んだが、マジで山下剛一が凹むのも頷けるくらいのクォリティーの高さだった。
俺もちょっとウルッとしたし。
指原と大家のブログだけ携帯にブックマークしてる。
でもPCでも他メンのも読むけどね。
田名部が我が道を行くって感じが気になって、よく見ちゃうかな。
少しずつ気になるメンバーが増えていくのがAKBの怖いところか。